【2015/06/06~09 扶餘に3泊4日で行ってきました】

扶餘は、朝鮮半島の中西部よりに位置する忠清南道(チュンチョンナムド)と言うところにあり、人口は2000年末現在で92842人、忠清南道15個市郡の中では10位くらいだそうです。

最後の王都「泗沘(サビ)」として知られていて、町全体が百済時代の息吹と歴史を感じ取れるとのこと。そんな扶餘に6月6日~9日までの3泊4日で旅してきました。

今回の旅は、円安や予算間違いもあり、現地では大変”ひもじい”思いをしました。また、帰りのバスでも大変なことが起こったりと、色々な事を経験した旅でした。そんな旅の思い出を綴ったものです。最後までご覧になって頂ければと思います。

日程は以下の通りです。


 日付     スケジュール

6/06(土)   成田出国、ソウルの南部バスターミナルから扶餘へ移動

6/07(日)   1日中、扶餘市内観光

6/08(月)   午前中、扶餘市内を観光し、午後ソウルへもどる

6/09(火)   午前中、南出門市場で買物し、午後17時に成田着


2015/06/06:第1日目【南部バスターミナルから扶餘へ】

■17:50頃、 ソウルの南部ターミナル駅に到着。「急いで扶餘行きバスに乗車しなければ」

扶餘へは、地下鉄3号線の南部ターミナルから高速バスに乗って移動します。ネット情報によると午後6:30が最終バスとのことで、もたもたしていると乗り遅れてしまう。「急いで乗車券を買わねば」 と、あせって地下鉄駅に降り立ったのですが、どの階段から上がれば良いか分かりませんでした。

なんとか、出口の番号を確認して地上に上がると、南部ターミナルは直ぐ目の前あり、大変分かり易かったです。

さて、「버스 매표소는 어디?」

とばかりに、急いで階段を駆け上って建物の中に入っていきました。


■15:58、  ぎりぎりで乗車券が買えました。 が。。。

乗車券売り場の窓口で、

「부여 터미널행 승차권, 어른 1장 주세요」

と言ったところ、窓口のお姉さん?が

「오후 6시 분 버스입니까?」

と言うので、

「예」

と、つい言ってしまったことから、18:00発のバスとなってしまった。



「あと、2分しかない!」

 「忠清道方面のバス乗り場は何番?」

「あった!」、とばかりに、ウロウロ。まあ、焦りましたね~!

無事、バスに乗り込み、「いざ、扶餘に向かって出発!」

ところで扶餘までの所要時間は、2時間(普通は3時間)とのことです。尚、高速バスの車内はご覧の様に快適でしたよ。

 

出発して1時間30分ほど経った午後7時30分頃、まだ太陽は微かに見えます。「薄暮って言う感じですね!」


2015/06/07:第2日目【今日1日中、扶餘市内観光です】

■6:51起床、 市内観光への準備開始!

さあ、朝が明けました。これから、今日いっぱい扶餘市内観光です!。朝、6時40分起床し、準備に取り掛かりました。

 

ところで、夕べ泊まったところはモーテルなんですよ。予算間違いでホテルには泊まれませんでした。仁川空港で20,000円をウォンに両替したのですが、前回と違って円安だったためレートがかなり違っていたんですね。

 

ざっと朝、確認したら以下の通りでした。

 ■空港で20,000円をウォンに両替

 20,000円×8.27ウォン/1円=165,400ウォン

 ■支出は、昨日だけで140,000ウォン。残りは3万ウォン弱でした。

 「困ったなぁ!」

【参考】:以下は支出の明細です

■20,000ウォン:T-money (仁川空港でチャージ)

■11,600ウォン:高速バス代 

■ 3,000ウォン:タクシー代 

■ 80,000ウォン:モーテル宿泊代×2泊 

■ 5,000ウォン:サウナ代 (チムジルバン)

■ 20,000ウォン:夕食と翌日朝食代

--- 合計140,000ウォン


「今日は日曜日で銀行は休みだし!」

「それに観光施設への入館料はどうしよう?」

「食事代はどうしよう!」

因みに、上は、前回(2014年09月23日)、束草(ソクチョ)に行った時のレシートです。

→30,000円×9.4429ウォン/1円=283,287ウォン

 

結局、今回は円安の影響から2万ウオンは少ないことが分かりました。

でも、予算不足は円安の影響ではなく、初回に30,000円分が必要だったと言うこと分かり、それが原因だった様です。


そんなことから、昨日の夕食はカップめん、今朝はバナナ牛乳にパンでした。尚、泊まったモーテルの部屋はこんな感じでした。感想は、まあまあでしたが、「エアコンが煩かったなぁ!」

栄養ドリンクは冷蔵庫に2本入ってましたので、勿論頂きました。

ところで、今、韓国の国内は中東呼吸器症候群(MERS)で大騒ぎになっていますが、韓国ではMERSを「メルス」と言ってましたね。

でも、扶餘の人たちは誰一人マスクをかけている人はいませんでしたよ。この時点では、日本の方が大騒ぎしている様な感じがしましたね。


■7:30頃、 さあ、出発しよう!

モーテルの前は片側2車線の大通り。百済時代の息吹と歴史を感じようと、しばらくトコトコと歩いてみました。


■8:00頃、 ここは「扶蘇山(プソサン)」の切符売り場。これから「扶蘇山城」に登ります。

「扶蘇山城」は百済の王宮と市外を防衛する最後の砦で、上り口は扶蘇山西門とここの2ヶ所があるようです。

まあ、山道は大変きれいに舗装されていました。また、市民がいつでもハイキングが楽しめる様に、山道のあちこちに大きなスピーカーが設置されていて、演歌調の歌がいつも流れていましたね。

これは「扶蘇山城」の入り口から少し登ったところににある三忠祠と言う建物です。。ここには、百済滅亡の時に決死隊として殉職した3人の忠臣を祀った祠があるそうです。

舗装されたきれいな坂道を登っていくと、軍倉址や王様が朝日や夕陽を見ながら酒宴を楽しんだと言う泗沘楼と言うところがあります。軍倉址は今でも焼け跡から炭化した米が出土するそうですよ。ここは「迎日楼」です。


■11:00頃、 「扶蘇山城」を後にして、市内にトコトコと出てきました。

市内中心のロータリーにあるこの銅像は、「聖王銅像」(ソンワン)と言います。百済の第26代王(在位:523年-554年)の銅像ですって。


■11:30頃、 自転車をチャータしました。これから自転車で市内観光します。

残り少ないお金で「扶蘇山城」の疲れを喫茶店?で癒していると、表の大通りを外国人(自分も外国人ですが)が自転車で突っ走っているのではないですか?

「これだ!」とばかり、店のおかみに

 

「이 근처에서 자전거 빌릴 수 있는 곳이 있습니까?」

と尋ねたところ、「定林寺址(チョンニムサジ)」の前の大通りにありますよと教えてくれたので行って見たところ、何軒か在るようでした。その一軒で借りようとしたところ、なかなか言葉が通じず大変でしたが、やっとで自転車をゲット!

「さあ、これから自転車で観光だぁ」


■12:00頃、 最初は「定林寺址博物館」へ早速、GO!

最初に向かったところは、「定林寺址(チョンニムサジ)」です。でも、今日は日曜日のため博物館が閉まっていたので見学は明日にして、今日は入り口で記念撮影して終わりにしました。


■13:00頃、 次に向かったのは、市内大通りある「階伯将軍」の銅像です!

郡庁前のロータリーには馬に乗った銅像があります。この人は「階伯将軍(ケベクチャングンサン)」と言う武人で、唐・新羅の連合軍50,000人に、たった5,000人の兵を率いて最後まで壮烈に戦った、大変、愛国のある武将として知られているそうです。


■14:00頃、 次に宮南池(クンナムチ)です。

百済時代の王様の別邸に作られたとされる韓国最古の人工池を復元したものだそうです。この池の存在が、後の日本の造園技術にまで影響を及ぼしたといわれているそうですよ。

尚、ここは夜でもウォーキングやデートで多くの人が訪れるとのことから、人の絶えない場所として大変、有名らしいですよ。


■15:00頃、 次は国立扶餘博物館です。

ここは国立扶餘博物館です。ここには百済金銅大香炉と昌王銘石造舎利龕があるそうです。

「百済金銅大香炉」は、香を焚くのに用いたもので1300年前(7世紀末)に製作されたものとのこと。ネット記事によると、鳳凰の胸や樂士像の前後には五つの穴が空いていて、中から香の煙が出てくるように工夫されているそうです。

また、「百済昌王銘石造舎利龕」は、遺骨をこの中に安置し、供養に用いたとのことで百済の昌王13年(567年)の時代に利用されたものらしいです。


■16:30頃、 本日の最後に市内の様子を動画で撮ってみました。

郡庁前のロータリーから扶餘市内を撮ってみました。百済時代の息吹と歴史を感じ取っていただければ幸いですが。。


■17:30頃、 自転車を返してトコトコと歩いていると? 

自転車も返却し、モーテルまでトコトコと歩いて戻ろうとしていると、「あれ?、この人、パク・クネ大統領?」、「それに、KBSの1泊2日の撮影でも来ているんだあ」とばかり、つい撮ってしまいました。そうとう有名なお店みたいですね!

と、言うことから今晩の夕食はこのお店にしたかったのですが、なにせお金が「無いのだぁ~!」(泣)。

あきらめて、今日もモーテルに戻って、「カップ麺とパンで終わりだ」と、自分に言い聞かせつつ、来た道を戻ったんですよ。


2015/06/08:第3日目【今日は午前中、扶餘市内を観光して、それからソウルに戻ります】

■8:30起床、 遅めの起床で、今日はチェックアウトです。

モーテルをチェックアウトし、今日もモーテルの前から「ガラガラ」とキャスター付の手荷物を引いて、扶餘市内をウォッチして見ました。市内のあちこちの舗道では整備が続いているようで、「부여군」と言う文字の彫られた縁石がいたるところに作られていましたよ。

ところで、扶餘の街はこじんまりとまとまった街と言う感じがして、観光がしやすいところだなぁと感じました。写真は撮ってないけど、ある商店街では道路と建物がごっそりと改装されていて、すごくきれいになっていましたよ。


■10:00頃、 お金を銀行で両替し、街の中心部に出てきました。

さて、お金を両替したので一安心。喫茶店?でコーヒーを飲みつつ、今日の計画を練っていましたが、何せ手荷物がじゃま。どうしようと考えていたところ、「あ!そうだ!隣が交番だ」、「じゃぁ、交番に預かってもらおう」と、早速、交番へ!

慣れない韓国語であれこれと交渉し、やっとの思いでなんとか理解してもらって、名前と携帯番号を告げて預けに成功です。

その後、昨日の自転車屋に直行して、自転車を借りようとしたのですが、今日はご主人が不在!。

奥様が出て来られたので、慣れない韓国語で話したのですがなかなか通じず、結局あきらめて隣の自転車屋で借りることにしました。

でも、この自転車屋、昨日のお店より少し高かったですね。「足元、見られたかな?」、「まあ、いいかぁ!」と、自分に言い聞かせつつ、早速、昨日の見学の続きを始めることにしました。


■11:00頃、 昨日の「定林寺址(チョンニムサジ)」の見学の続きです。

この「定林寺(チョンリムサ)」は、6世紀中頃に建てられたお寺とのことで、百済が滅亡するまで栄えていたそうです。

そして、境内には定林寺址五重石塔あり、この石塔はなんと1400年余りまでず~っと、保たれてきているそうです。また、定林寺址には定林寺址石仏坐像と言うもう一つの遺物があり、高麗時代に定林寺を改築した際に造られたものだそうです。「本当に凄いですね~ぇ!」

 

ここは、定林寺址前にある定林寺址博物館。そこには仏教文化館、定林寺址館、企画展示館があり、仏教と定林寺の歴史を紹介しています。


■12:30頃、 自転車で周辺を散策。

小高い山を自転車で走っていると、「義烈祠」というところに到着。ちょうど工事中で門が閉まっていたため、外から見学したのですが、今一、どのような建物か詳しいことは分かりません。(御免なさい)でも、さぞかし有名な建物ではないかと思います。

次に、国弓場と言う弓の練習場がありました。的の距離は遥か遠くのため放った矢の結果が肉眼では判断できないことから、右上のライト(青は的中、赤は外れ)で教えてくれます。

まあ、吃驚しましたね。

尚、韓国の弓はなんだか、日本の和弓と洋弓の両方を併せ持った様な感じがしましたね。


■13:00頃、 ここは市内の中心部で一番の商店街です。

最後に、扶餘市内で一番の商店街を自転車で散策してみました。今回は有名は場所を見学するのに慌しかったため、市場や商店街でゆっくりする時間はありませんでした。次回、もし来る機会があったら、この商店街でお茶でも飲んで買い物したいと思っています。「あぁ、帰りたくねぇ!」


■13:30頃、 交番に荷物を取りに!その後はロッテリアで遅めの昼食です。

自転車で散策を終え、荷物を取りに交番へ。交番では、最初に預けた時のお巡りさんが不在だったため、対応して頂いたお巡りさんになかなか分かってもらえず、もう大変でした。

「俺は、変な外人じゃぁ、ねぇ!」

やっとの思いで無事、荷物を返してもらい、「ガラガラ」と手荷物を引いて近くのロッテリアへ。遅めに昼食です。15:00発のバスのため余り時間も無いことから、ここでもハンバーガーでした。

 扶餘に来て一番の心残りは、一度も満足のいく食事が出来なかったことかなぁと思っています。


■14:30頃、 扶餘バスターミナルにバスチケットを購入に向かいます。

ロッテリアで昼食を終え、道路の向かい側にある扶餘バスターミナルへ向かいました。

 

 この時刻表は、扶餘バスターミナルから各地に発車する時刻表です。

 帰りバスチケットをゲットしました。料金は11,600ウォン(約1,400円)でした。


■15:00、 さぁ、ソウルに向かって帰ります。

このバスに乗ってソウルに戻ります。扶餘に来た記念にと記念撮影しました。運転手とも親しくなり、乗車されているところを撮らさせていただきました。

 バスの一番前に座席を陣取って高速道路を撮ったところです。夕方の16:00頃でした。ソウルに近づくにつれ道路の方も徐々に車が多くなってきた様です。

「それにしても、高速道路はバスも乗用車が本当に多いですねぇ!」



■16:30頃、 「危ない」と思ったその瞬間、「ドッカ~ン!」。

扶餘のバスターミナルから出発して1時間程たったところ。バスは、3車線の右端から一番左車線に変更したところで、100メートル先にバスが止まっていたんですね。

このバスも一瞬スピードを落としましたが、近づくにつれスピードが落ちません。と、すると、「あれよあれよとバスは近づくけど、ぇ??」、「あっ!ぶつかるぅ?!」「ドッカ~ン!」、車内でも「きゃぁ~!」

「あ~、よかったぁ、シートベルトをしていて!」。お客さんも10人程いましたが、全員、無事で本当によかったです。

そのあと、20~30分程で迎えに来た別のバスに乗り換え、ソウルに向かいました。そして、無事南部バスターミナルに到着。バスを降りようとした時、バス会社の方だと思いますが、「괜찮아?」と声をかけて来たので、とっさにと「괜찮다」と答えたところ、吃驚したようでした。「あれ、日本人?」

 

これが、私の扶餘での体験記です。大変だったけど、また、時間があったら行って見たいところの一つです。 


コメント

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コメント: 1
  • #1

    박계연 (土曜日, 01 8月 2015 10:31)

    어머 사고를 당하다니 놀라셨죠?
    저는 부여에수학여행 때 한번 가 봤지만 잘 기억나지 않네요.
    글을 읽으니까 가소 싶어졌어요.

    근데....밥을 한번도 못 먹다니...ㅋㅋ