6. 光州(クァンジュ)


10月21日(日)

■自転車を求めて地下鉄駅

宿泊はドミトリーのゲストハウス。地下鉄駅「文化殿堂駅」から数分のところで、旧道庁にとても近いところだ。値段は飛び込みだったため2,500ウォンだったが予約すれば1,500ウォンで泊まれる様だ。この日も外国からの女性客がたくさん宿泊していた。2段ベットで6人部屋でしたがまあまあ快適な環境でぐっすり眠れた。ところで、光州の観光には自転車が大変便利。地下鉄の駅で借りることが出来、地下鉄と自転車とを組み合わせればほとんどのところに行けるそうだ!

 

 

【参考までに!】

右記の赤丸駅では自転車の貸し出しは行っていない。また、借りる際はパスポート(コピーでも大丈夫)が必要。料金は勿論無料で終電まで借りることが出来る。

私も、南光州駅で借りて文化殿堂駅周辺や旧道庁、5.18民主広場を観光して回った。

 

■旧道庁と5.18民主広場

この日、私は光州で「光州クィア・カルチャー・フェスティバル」があるとは知らなかった。なので、旧道庁前まで来ると何故か警察官の多さにとても驚いた。警察官達は旧道庁前にある噴水の周囲をぐるりと取り囲み、関係者以外は入れぬようにガードしている。私はその警察官にこの様子について尋ねて見たところ、「今日は、フェスティバルがあるんですよ」と教えてくれて初めて知った。まぁ、自転車で南光州駅から来る途中、あまりにも警察車両の多さにとても違和感を感じていたんだが。。。

 

そして、時間が経つにつれて警察官の数がどんどん増え続けいくのには2度吃驚。そして、何処からともなくシュプレヒコールを上げながら市民グループの人達が続々と現れ始め、旧道庁前は人、人、人。

 

市民達と警官バリケード

その後、薄暗くなった夕方の5時頃、旧道庁前はネットで見た「大学生・市民と戒厳軍」さながらの睨み合いの様な光景が広がっていった。市民達は警察官のバリケードの前に座り込み大合唱しながら何かを訴えかけている。ある女性は目の前に置かれた聖書らしき本に祈りの様な言葉を掛けている。恐らくあの事件で身近な人が犠牲になったんだろう。また、別の男性は息子さんが犠牲になったんだと必死に訴えていた。みんなが悲しみに包まれていた。そんな光景を目の当りにして、私もいたたまれない気持ちで一杯になった。

 

■市民の数はこれだけでは無かった

その様子を見つめていた時だった。はるか遠くからこの警官のバリケードに向かって別の数万人?の市民グループの人達が、同じ歌を大合唱しながらこちらに行進して来たのだ。その様子を見た時、もの凄い感動に包まれた様な気がした。