5. 羅州(ナジュ)


■10月19日(金)

■木浦から羅州への移動

 19日、夕方の16時50分、木浦から羅州へ移動。羅州は光州までの途中駅で距離的には約30分程度で行けるところ。普通列車のムグンファ号で行くことにした。ところで羅州はソウルと同じように4大門があることから「小さなソウル(小京)」と呼ばれていた所らしい。

羅州の見どころは、朱蒙や太王四神記、イサンなどドラマ撮影や映画撮影に利用されている映像テーマパークとのこと。それと、市内には百済時代からの古墳や李氏朝鮮時代の城の遺跡があるそうだ。尚、テーマパークではロケ地見学だけでなく、古弓体験、わら工芸、民俗遊び、韓菓作り、陶磁器作りなどの古代の伝統体験が出来るそうだ。

さて、今夜の宿泊はどうしよう? と、考えてながらネットでサウナを探していたところ、「ハイスパ」と言うチムジルバンを見つけた。今夜はそこにしようと羅州に到着後、早速タクシーで移動。でも、このスパなんだけど、夜中の午前2,3時頃におじさんらしき人物の寝言が館内に突然流れ出し、とても寝れる状態ではなかった。「もう、やめてくれ~、おじさん!」

 

■10月20日(土)

■旧羅州駅と羅州学生独立運動記念館

 ハイスパからタクシーで羅州(ナジュ)駅に早々と戻り、今日は市内観光しようとバス停を探していたところ駅前で5人連れおばさんと出会った。早速、バス停を尋ねたところ、「観光ならばここで待てば、バス来ますよ」と教えられ、「どう言うこと?」と考えながら10分程待つと、なんと駅前に観光バスが到着したのではありませんか?「あぁ、これか?」と思い、早速添乗員らしき男性に「予約してませんが、大丈夫ですか?」と尋ねると、「構わないです」とのこと。まぁ、羅州観光も予定外だったし「自分の知らない場所も観光出来るから良いかも?」と考え、おばさん達がチョイスした第2コースに同席させてもらうことにした。

最初に行ったところは羅州駅近くの旧羅州駅。この駅はもともと湖南線の駅舎で、日本統治時代の1923年頃まで使われていたとのこと。そして2001年にこの地に移されてきたらしい。改札口や駅舎内の様子は当時そのもので、上部の壁には数枚の当時の写真が飾られていた。しかし、この写真を見て、昨日、木浦で見た近代歴史館Ⅱでの写真とまったく同じ思いをさせられた様で、やはりこのバス観光は間違だったかなと後悔した瞬間だった。「やっぱり、一人で市内観光すれば良かったかな!」

 

帰国後、左記、建物をネットで調べたところ「羅州学生独立運動記念館」とのこと。これは、1919年の「3.1運動」、1926年の「6.10万歳運動」そして、1929年の「学生独立運動」と、韓国の3大独立運動の全容を学ぶことのできるようにと建てられた記念館らしい。「学生独立運動」は1929年に発生した羅州駅での事件がこの「学生独立運動」の発端となっているとのことだ。

 

■山林資源研究所ですって!

羅州にはこんなところが有るんですね。とても一人旅では気が付かないところなんですが、ネットで調べたところ羅州のヒーリングスポットとして紹介されていました。ここのメタセコイア並木道はバラエティ番組「1泊2日」やドラマ「九尾狐外伝」などのPVに登場して話題を集めたそうです。

 

■ここは錦城館(クムソングァン)

この建物は、朝鮮時代に訪ねて来た外国の使臣や高官をもてなした場所らしい。尚、この建物は羅州の中でも一番大きい文化財だとのこと。

そして、錦城館の前には全羅南道・羅州地域の郷土料理で羅州コムタンの専門店「ハヤンチム(하얀집)」があった。羅州コムタンとは肉だけで作る上澄みのスープらしいが、このお店は良質の肉で作るため、とても淡白で香ばしい味が特徴だそうだ。

私も食べて見たかったが、観光バスで来ているためそのチャンスがなかった。「断念!」

 

 

■これから光州へ移動します。

観光バスで羅州駅に戻ってきた後、今日はこれから光州へ移動することにした。宿泊先は決まっていなかったが、ネットで調べてゲスト・ハウスに宿泊することにした。